『月刊 人事マネジメント』 を担当するベテラン記者たちです。

 関本 茂

担当:「今月の社員食堂」「あしたの人事部長」「老舗のDNA」「ロングインタビュー」ほか

出版業界で暮らして早くも四半世紀超。若い頃には考えもしなかったジャンルが今の自分の取材テーマとなっているのが不思議だ。しかも、おもしろい。自分自身をしっかりマネジメントできないくせに、皆さんの『人事マネジメント』を綴っている自分もおかしいが、それもまた自身の生き方。人と出会い、言葉を交わす中でしか生まれない“発見”という究極のエンターテインメントを、これからもカメラかついで探しに行きます!

もうひとこと:2017年6月号「ザ・ロングインタビュー」取材後記
会社の業績が好調でも、社員が幸せとは限らない。その理由を教えてくれたのが、ランクアップの岩崎裕美子社長である。「うちの会社、ずっと昔から早く帰れますけど、めちゃくちゃ暗かったんですよ。朝礼はお通夜みたいだし(笑)」。“私たちの経営のどこがいけないの?”と悩んだ岩崎さんはある日、気がついた。「働きやすさを追求するんじゃなくて、働きがいを追求しなきゃダメなんです。そこはすごく反省したところです。だから、“うちの社員、暗くてね”なんて経営者を見ると、かつてのうちと同じだなって思います」。

もうひとこと:2017年5月号「ザ・ロングインタビュー」取材後記
障がい者雇用の総合コンサルティング企業として注目を集めているゼネラルパートナーズ社。「価値は時代と共に変わるもの」が持論だ。「なんとなく“人事”というと、採用の仕事ではまずその“数”しか見ていない気がします。やはりそこには“働いている人の気持ち”があるかどうか、しっかりと判断することが必要ではないでしょうか」。ダイバーシティ経営、多様化、タレントマネジメントなど、職場を取り巻く“価値”をどう見直していくのかが、今後の人事のカギになるのではないだろうか。

過去の「もうひとこと」


 伊藤 秀範

担当:「THE LONG INTERVIEW」「実録 人事制度」「ギョーカイ人事図鑑」「人事プロ」ほか

編集者として、ライターとして、さまざまなジャンルの雑誌や新聞、書籍に携わってきましたが、「人事」ほど魅力的、かつ自分に成長をもたらしてくれる分野はありません(ホント)。この分野での取材活動をし始めてからは約10年ほどですが、その間に産業カウンセラー、キャリア・コンサルタントの資格を取得しました。メンタルヘルスやキャリア教育の現状や課題を、客観的なライター目線だけでなく、当事者目線でも感じてみたいと思ったからです。これも一般紙では味わえない専門誌記者ならではの醍醐味。ライターとして、ちょっぴり新境地の扉に触れた気分です。さらに今は福祉系資格の勉強もしていますが、そのきっかけもやはり人事です。取材で「介護離職」や「障がい者雇用の法定雇用率」などの課題に触れるたびに、「人事と福祉の重なり合う領域」の重要性を痛感。以前はほとんど関心のなかった福祉の勉強が、人事ライターであることで、とても興味深く、楽しく感じられます。人事というものの普遍性、奥の深さを、身をもって痛感している今日この頃です。

もうひとこと:2017年6月号「実録 人事制度」取材後記
社員同士で賞与額を決めるフォルシアの「3C評価制度」があることによる記者の個人的な魅力をあえて挙げるなら、やはり「他部署の人たちとの壁が低くなる」ことではないか、と思う。毎日のようにオフィスで顔を合わせるような立場同士であっても、他部門の人のことはあまり知らない(あえて知る必要もない?)という関係は、意外と少なくないと思われる。記者も近くのスポーツセンターに通ってもう7、8年になるが、7、8年も顔を合わせているのに、同じ会員のことはほとんど知らない。要は「知るためのきっかけも、必然性もそこにはない」からというのもあるし、一度、挨拶してしまうと、今度は毎回挨拶しなければならなくなるので、それは面倒くさい、というのもある。たまにお節介な会員がいて、間に入って他の会員と話すきっかけをつくってくれる人もいる。「3C制度」にはそんなお節介焼きのような橋渡しの役割もあるのだな、と感じたりもした。

もうひとこと:2017年6月号「ダイバーシティ最前線」取材後記
今回のゾーホージャパンのダイバーシティの取り組みでは、比重的にはスーパーフレックスとテレワークという「働き方の多様性」という部分に大きくスポットを当てた。その導入効果については本文をご一読願いたいが、一方で現場の社員からの反響という側面から見た場合、「人の多様性」、特に同社においては障がい者雇用の取り組みにおけるポジティブな社内意見が比較的目立っているという現状にも、個人的には興味を覚えた。多様性のある職場づくりにおける受け止め方は人それぞれだとは思うが、その渦中において「自分自身のプラスの変化」を自覚しやすいものの一つが、「障がいを持つ人と一緒に働く」ことなのかもしれない。先般、厚労省は法定雇用率の引き上げの方針を示したが、もともと雇用義務の対象ではない同社が、あえて障がい者雇用を推進したことの意義とは何か。その答えの一つも、社内からのポジティブな反応にあるような気もしている。

もうひとこと:2017年5月号「ダイバーシティ最前線」取材後記
本リポートで取り上げた日建総研の取り組みの中で、在宅勤務や有給休暇の促進における高い成果として、とても印象に残ったのが上層部からの「申請スケジュールのメール告知」、いわば取得を促す勧奨である。在宅勤務にしろ、有給休暇にしろ、取得促進のための制度の導入自体は昨今、珍しい事例ではない。取材をする側から見た興味関心は、むしろ「導入後の取得に向けた働きかけ」の中身である。「取れるときに取ろう」というスタンスではなかなか実現しない。毎月のメール告知自体は地道な作業ではある。ただ、継続は力ではないが、「継続が社内風土をつくる」といったような縁の下の力を、同社の取材では感じた。


過去の「もうひとこと」


 田中 実

担当:「Case Report あの会社この制度」

英国イーストアングリア大学大学院国際関係学科修了。英国ミドルセックス大学大学院マーケティング学科中退。2006年、コンサルティング業に従事する傍らビジネスジャーナリストして活動を開始しました。主な執筆分野はビジネス全般で「組織」「人事」「営業マーケティング」などをテーマにビジネス誌に執筆しています。著書に『聞く営業でNo.1になる技術』(東洋経済新報社)。

もうひとこと:2017年6月号「Case Report あの会社この制度」取材後記 トーハン
人事担当者の方の社員を知る努力に感銘を受けた。全国を飛び回り、有能な人材を埋もれさせない人事の努力は社員の士気向上にもつながるに違いない。行動する人事が組織を変えていくのだろう。

過去の「もうひとこと」


 坪 義生

担当:「Brand-New人事System」

本誌取材記者のほか、社会保険労務士、清和大学法学部非常勤講師(労働法、社会保障法)をしています。自他とも認める部類の酒好きで、365日、休肝日はありません。どこか切ったら血液でなく、アルコールが流れるんじゃないかとも言われています。日課は、早起き、朝カレー(激辛)、朝風呂、そして、仕事の後はもちろん晩酌。趣味は、料理(揚げ物以外は何でも作ります)、刀剣鑑賞、そして、お酒を飲むことです。

もうひとこと:2017年5月号「Brand-New人事System」取材後記
IDCフロンティアさんの取材は2回目になります。しかし、今回は、ちょっと驚きました。これほど風通しのよい会社だったのかと。本誌の取材は創刊の年からですので25年以上になります。人事担当者が新しい制度を通すのに苦労したお話は随分、お聞きしてきました。役員に却下されたなどということは珍しくもありませんが、これは課長職以上のお話。役職の肩書きもない若手の女性社員の提案、それも週4日勤務も可能な新しい働き方という大胆な制度の提案では、まず、普通の企業ではあり得ないのではないでしょうか。ここ数年、新しい働き方の取材を何度かしていますが、時代の変化もあるのでしょうね。

過去の「もうひとこと」


 崎原 誠

担当:「チャレンジ制度運用シリーズ」

企業の人事労務管理の専門誌で、20年にわたり、編集者・記者の仕事をしてきました。とても楽しく働いていましたが、自分のやりたいことにより専念したいと考え、退職を決意。現在は、フリーの立場で、この分野のライターとして活動しています。規模・業種を問わずさまざまな会社を取材しますが、そのたびに感じるのが、ご対応いただく人事担当者の熱い想いです。皆さん、「会社をよくしたい」「社員のやる気を高めたい」という気持ちにあふれていて、刺激を受けます。そんな人事担当者の熱意を少しでもお伝えできたらと考えています。

もうひとこと:2017年6月号「チャレンジ制度運用シリーズ」取材後記 リンガーハット
今回取材をするなかで、「全員を同じに考えないほうがいい」「いろいろなルートがあってよいと思う」「何でも全員に求めるべきではない」など、個々人の希望や事情に配慮する発言がたびたびあった。杉本氏も指摘しているように、人事としては、統一的な運用をしたほうがやりやすい。しかし、こうした多様性を認めるスタンスで設計・運用していることが、働く1人ひとりの意欲に結びついているのだろう。また、社員がアルバイトを紹介した際に、(紹介者ではなく)入社した人にボーナスを支給する制度を設けたというお話も興味深かった。パート店長制度もそうだが、自社に合ったよりよい仕組みを工夫し、改善していこうとする姿勢を強く感じた。

過去の「もうひとこと」


 イラスト・脇坂 聡