『月刊 人事マネジメント』 を担当するベテラン記者たちです。

 関本 茂

担当:「今月の社員食堂」「あしたの人事部長」「老舗のDNA」「ロングインタビュー」ほか

出版業界で暮らして早くも四半世紀超。若い頃には考えもしなかったジャンルが今の自分の取材テーマとなっているのが不思議だ。しかも、おもしろい。自分自身をしっかりマネジメントできないくせに、皆さんの『人事マネジメント』を綴っている自分もおかしいが、それもまた自身の生き方。人と出会い、言葉を交わす中でしか生まれない“発見”という究極のエンターテインメントを、これからもカメラかついで探しに行きます!

もうひとこと:2017年7月号「老舗のDNA」取材後記
ほんの数年前まで、「今どきの若者は海外赴任を好まない」という傾向があったと思う。今回、わが国の代表的グローバル企業「クボタ」に行き、そんな話は一過性であったことを知った。新卒採用の最前線に立つ人事部長の近藤渉さんも、「当社の伝統は徹底した現場主義。海外出張、海外赴任が当たり前だと思ってくださいと就活生に伝えている」と明言。「『望むところです!』と応える若者たちが頼もしい」と、クボタ一筋の近藤さんは笑みを浮かべた。失敗を恐れることなく果敢に挑戦し続ける人材たちが集う老舗企業の心意気、ここにありである。

過去の「もうひとこと」


 伊藤 秀範

担当:「THE LONG INTERVIEW」「実録 人事制度」「ギョーカイ人事図鑑」「人事プロ」ほか

編集者として、ライターとして、さまざまなジャンルの雑誌や新聞、書籍に携わってきましたが、「人事」ほど魅力的、かつ自分に成長をもたらしてくれる分野はありません(ホント)。この分野での取材活動をし始めてからは約10年ほどですが、その間に産業カウンセラー、キャリア・コンサルタントの資格を取得しました。メンタルヘルスやキャリア教育の現状や課題を、客観的なライター目線だけでなく、当事者目線でも感じてみたいと思ったからです。これも一般紙では味わえない専門誌記者ならではの醍醐味。ライターとして、ちょっぴり新境地の扉に触れた気分です。さらに今は福祉系資格の勉強もしていますが、そのきっかけもやはり人事です。取材で「介護離職」や「障がい者雇用の法定雇用率」などの課題に触れるたびに、「人事と福祉の重なり合う領域」の重要性を痛感。以前はほとんど関心のなかった福祉の勉強が、人事ライターであることで、とても興味深く、楽しく感じられます。人事というものの普遍性、奥の深さを、身をもって痛感している今日この頃です。

もうひとこと:2017年7月号「実録 人事制度」取材後記
コーヒー党か?それともお茶党か?と問われたら、記者は自信を持って「お茶党」といえる。朝の一杯は大抵、緑茶だし、ウーロン茶も毎日欠かさず飲んでいる。というか、水分補給の9割以上はお茶だ。そんな観点からも今回、お茶のパッケージメーカーである吉村の取材は、個人的にも興味があった。もっとも記者の周りの人を見渡せば、若い世代を中心にコーヒー党が目立つ。お茶離れという言葉も耳にする。主にお茶を愛飲する高齢者の世代交代が進むことでお茶の消費需要はこの先どうなるのか、という不安もある。今回、スポットを当てた同社の「ブランドオーナー制」の取り組みは、若者にも親しまれる可愛いパッケージの開発などを通して、幅広い世代に向けてお茶と親しむ機会を創造している。取材を始める前、橋本社長自らが緑茶を煎れてくれた。待つこと数分の「おもてなし」。ふと、3年後の東京五輪は、空前のお茶ブームの予感とともに、ヨシムラは世界に知られるお茶のブランドになるのかな……そんな予感も。

もうひとこと:2017年7月号「ギョーカイ人事図鑑」取材後記
合掌苑の取材中、どこからともなく大勢の人たちの笑い声が聞こえてきた。わっはっはっはっは〜。それが一度や二度ではなく、何度も繰り返されるので、音の方向に視線を投げかけると、森理事長が「笑いヨガです」と種明かしをしてくれた。「車椅子のお年寄りに運動してもらうには、最高にいいのです。ちょっと観にいかれますか?」。記者は福祉関係の施設を訪問する機会も少なくないが、笑いヨガというのはそのときに初めて知った(後でネットでも調べたら笑いヨガ協会という団体もあり、笑いヨガのリーダー養成講座があることを知る)。会場のフロアには20人ほどの車椅子のお年寄りが、合掌苑の職員の合図で「わっはっはっはっは〜」。ほとんどは認知症のお年寄りだが、その笑顔からは豊かな感情が伝わり、普段、見たことのない記者の登場にも、いい笑顔で応えてくれる。記者も一緒になって、わっはっはっはっは〜。「そういえば最近、あまり笑う機会もなかったなぁ」と思い出しつつ、運動として笑う。それだけでもなんだか愉快な気分になれる。記者もリーダー養成講座、受けようかな……そんな気分♪

過去の「もうひとこと」


 田中 実

担当:「Case Report あの会社この制度」

英国イーストアングリア大学大学院国際関係学科修了。英国ミドルセックス大学大学院マーケティング学科中退。2006年、コンサルティング業に従事する傍らビジネスジャーナリストして活動を開始しました。主な執筆分野はビジネス全般で「組織」「人事」「営業マーケティング」などをテーマにビジネス誌に執筆しています。著書に『聞く営業でNo.1になる技術』(東洋経済新報社)。

もうひとこと:2017年7月号「Case Report あの会社この制度」取材後記 明治安田生命
先進的かつ効果的な取り組みが多いと感じた取材だった。誌面では紹介できなかったが、女性管理職候補を他社(異業種)へ短期派遣する制度は非常に効果的な取り組みと考える。

過去の「もうひとこと」


 坪 義生

担当:「Brand-New人事System」

本誌取材記者のほか、社会保険労務士、清和大学法学部非常勤講師(労働法、社会保障法)をしています。自他とも認める部類の酒好きで、365日、休肝日はありません。どこか切ったら血液でなく、アルコールが流れるんじゃないかとも言われています。日課は、早起き、朝カレー(激辛)、朝風呂、そして、仕事の後はもちろん晩酌。趣味は、料理(揚げ物以外は何でも作ります)、刀剣鑑賞、そして、お酒を飲むことです。

もうひとこと:2017年7月号「Brand-New人事System」取材後記
日本の労働生産性について、しばしば議論されることがあります。『平成28年版 2015年の労働経済の分析』(厚生労働省)では、OECD 諸国の中では最も低い水準にあると指摘し、その要因の1つとして、IT投資をはじめとするイノベーションなどのTFPの寄与が不十分であることを挙げています。産業別でみても、アメリカのIT資本投入を1とした場合、日本では水道・ガス・電気、情報通信は0.9を超えるものの、他の大半の産業ではそれを下回っています。まだまだパソコンと無縁の職場も多いわけです。目先の長時間労働の是正ばかりが注目されていますが、TFPについても真剣に考える必要があるのではないでしょうか。3.11以降、時間と場所を選ばない働き方の事例を何度か取材しました。IT系企業以外では、今回のユニリーバ・ジャパンが初めてになります。これまでIT系企業だからできる取り組みだという声もありました。それこそ日本的な発想であり、ユニリーバ・ジャパンのように日本で働き方を変える外資系企業から学ぶことは少なくないはずです。

過去の「もうひとこと」


 崎原 誠

担当:「チャレンジ制度運用シリーズ」

企業の人事労務管理の専門誌で、20年にわたり、編集者・記者の仕事をしてきました。とても楽しく働いていましたが、自分のやりたいことにより専念したいと考え、退職を決意。現在は、フリーの立場で、この分野のライターとして活動しています。規模・業種を問わずさまざまな会社を取材しますが、そのたびに感じるのが、ご対応いただく人事担当者の熱い想いです。皆さん、「会社をよくしたい」「社員のやる気を高めたい」という気持ちにあふれていて、刺激を受けます。そんな人事担当者の熱意を少しでもお伝えできたらと考えています。

もうひとこと:2017年7月号「チャレンジ制度運用シリーズ」取材後記 サッポロホールディングス
サッポロビールは、人財開発グループのビジョンとして、「自燃型で成果を出せる人財」の早期育成で「人財力ナンバーワン企業」となることを掲げている。「自燃型」というのは、情熱という心の火を、周りの人から付けてもらうのではなく、自らつけて燃えるチャレンジングなマインドを持った人のこと。(1)自燃型(自ら火をつけて燃えている)、(2)可燃型(人がそばに来て火をつけてくれると燃える)、(3)不燃型(自ら燃えないし、人がマッチを擦っても燃えない)、(4)消火型(せっかくついた火を消して回る)のうち、(3)や(4)はもちろん、(2)を減らし、(1)を増やしたいものだ。読者の皆さんの会社には、(1)〜(4)の社員がどのような割合でいるだろうか。

過去の「もうひとこと」


 イラスト・脇坂 聡