2014年7月号の目次 


  ■あしたの人事部長 スクウェア・エニックス 木通 浩之 さん
  ■HRジャーナル: 人手不足解消を狙う「正社員化」の動向/ジャーナリスト 溝上憲文
  ■今月の社員食堂: TOTO
  ■Inside Report 「求職者情報の民間提供」─議論の背後に見え隠れする思惑とは?/大野博司
  ■労政News File

HRガイド:ホワイト企業の条件  
   〜“ブラック回避”から先の環境整備9つのステップ〜
 村松貴通社会保険労務士事務所 所長/兜l松人事コンサルタント  村松 貴通
 [CONTENTS]
  T 「ホワイト企業」を目指し,企業の魅力を高める
  U 9つのステップと取り組みのポイント
  【ステップ1】
   社会保険手続きが法的に適正にできている
  【ステップ2】
   給与計算が法的に適正にできている
  【ステップ3】
   労働時間制度が法的に適正に運用できている
  【ステップ4】
   適正な労働時間管理と過重労働対策を推進している
  【ステップ5】
   会社と社員“双方納得”の賃金制度が運用できている
  【ステップ6】
   評価制度が適切に運用できている
  【ステップ7】
   社員のキャリアプランが明確になっている
  【ステップ8】
   ダイバーシティ経営に取り組んでいる
  【ステップ9】
   CSRに取り組んでいる

ズバリ解説:日本の人事を「本音」で考える!  
   〜混み入った業務を現実的に前へ進める「建前」との調整法〜
     ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(株) 代表取締役社長 渡部 昭彦
 [構成]
  [はじめに]先進と旧態の狭間から
  1.人事部員はエリートか? 人事部のステータス
   ■日本企業の人事部は外資に比べてステータスが高い!
   ■新卒一括採用・終身雇用→人事ローテーション→ゼネラリスト主義がその背景
   ■コア人材を中心に簡単には崩れないものの,今後終身雇用型システムの変化は不可欠
   ■人事の分権化に併せて人事部も機能を変化させる必要がある
  2.人事は重要だが人事部も大切か? 人事部の役割と仕事
   ■人事の仕事=人事部の仕事ではない。誰が人事機能を担うかは企業文化により異なる
   ■日本企業の人事部は,「人事権」と「オペレーション機能」の双方を持つ珍しい存在
   ■ボトムアップ型のコンセンサス社会での人事は「世論の代弁者」
   ■日本企業を動かす暗黙知の社風は,人のDNAを通じて伝承される
   ■人事は本音と建前の調整役。そのためには常に世論を探り社内の価値観を体得すべき
  3.何から手をつけたらいいのか? 日本の人事の課題
   ■少子高齢化社会(労働人口8,000→4,000万人社会)の切り札はやはり人材
   ■ダイバーシティはトレンディだが「ヤマは動かない」。「社内改革」が本質的対応
   ■事実上解雇ができない労働法制の前近代性。「既得権益」を温存する社会
   ■社会人50年時代。仕事のできない人にどう辞めてもらうかの「出口」問題が課題
  4.本当によその会社は実力主義? 成果主義・実力主義の実態
   ■反成果主義まで言われる時代だが,本当に成果主義が徹底されているのか
   ■実際の人事運用は多分に「潜在能力主義」。それは正しいのかもしれない
   ■「顕在能力主義」を標榜しつつ中長期的な観点から潜在的に有能な人材を見極めるべき
   ■「ヒトには器がある」のは事実。真のリーダーシップとは?上に立つのは誰か
   ■サステナブルな企業行動と成果主義はどう結びつくのか
  5.人事の腕の見せ所? 目標管理とコンピタンシー
   ■それなりの企業の人事制度は概ねどこもMBOとコンピタンシーの2本立て
   ■MBOは民主主義と同じで「他にいいものがない」ので選択されているもの
   ■コンピタンシーの恣意性は周知の事実。要は上司の好き嫌い
   ■この本音と建前の調整こそ人事パーソンの真骨頂。どう使いこなすかが腕の見せ所
  [終わりに]キャリアの2つの道筋

インタビュー/この人と1時間: 立野 了嗣 さん  日本キャリア開発協会 理事長/キャリア・コンサルティング協議会 会長
      「キャリア・コンサルタントの専門性とは『 アナと雪の女王』のLet It Go♪です」


隣の外国人職場: ワタミインターナショナル
      チャンスを“早く,平等に”与えることでアジア現地人材の成長を促す

三方よし!: 老舗のDNA−百年超企業は改革を恐れない
      黒江屋「他の家徳を奪うことは小利大損なるべし」

Case Report/あの会社この制度: (株)パソナグループ
      育休・復職のプログラムを充実させ女性社員のキャリア不安を解消

人事プロフェッショナル・仕事の流儀: 釘先 清秀 氏
      「大学時代の営業マン経験が仕事における私の原点です」

Brand New 人事 System: (株)アイスタイル
      社員の自発的なインフォーマル組織「社内委員会制度(committee challenge)」を導入

新連載スタート
   ●リテンション5つの力<1>定着パワーアップ策の全体像(人材を引き留め置くために)…………………………大野敬浩
   ●雇用延長時代の人事<1>雇用延長時代の問題・課題…………………………………………………………森 大哉
   ●組織が活性化する「人間関係」の法則<1>若者のモチベーションを刺激せよ…………………………………門田政己

連載
   ●特定社労士による「労働契約法と判例」解説<4>労働契約の継続と労働時間…………………………………國井祥行
   ●人事組織のガバナンス<8>いま求められる国内拠点の人事機能変革………………デロイト トーマツ コンサルティング
   ●グローバル組織開発(GOD)の5つの視点<6>グローバルLeaderになる/育てる…ピープルフォーカス・コンサルティング
   ●人事評価制度&目標管理制度“本来の”使い方<2>人事評価という道具の使い方(下)……………………松好登紀子
   ●シニア社員の活力で企業は驚くほど成長する<2>問題となる背景要因…………………………………………見波利幸
   ●経営者は人事部に何を期待しているか?<3>人事戦略をお持ちですか?…………………………………秋山健一郎
   ●人事が変える組織風土<3>ファシリテーション研修による業務改善………………………………………………中西真人
   ●問題社員対応のための理論武装<4>知っておくべき退職の最重要点…………………………………………小田一哉
   ●社員の「報連相力」をどのように育むか<5>上司自ら部下に報連相の行動見本になる………………………末永春秀
   ●採ってはいけない人材タイプ<3−A>不祥事を起こしやすい人…………………………………………………本田宏文
   ●会社と社員のトラブル事例<40>パート社員用の就業規則がなかったら/忠実義務に反する事態に遭ったとき…内海正人
   ●組織変革の現場から<2>環境変化に対応できる組織とは?………………………………………………………宮下篤志
   ●人件費の近未来<5>外国人社員のインセンティブをどう設計する…………………………………………………平康慶浩
   ●最新労働判例FILE 地域環境研究所事件……………………………………………………………………………島田陽一

定番
   ■モノローグ 新たな労働時間制度の仕組み
   ■あらすじで読む人事の名著<選評14『人事と組織の経済学』>和田泰明
   ■HR3分セミナー「理念経営の実践」……新経営サービス
   ■あとがきのあとがき 『伸びる会社の「黄金サイクル」』工藤 一樹
   ■あとがきのあとがき 『リーダーのコミュニケーションの教科書』沖本 るり子
   ■HR Time Line
   ■調査資料
    research 『働きやすい・働きがいのある職場づくりに関する調査』厚生労働省
   ■HR Short Message「経営統合で考慮すべき人事リスクとは」針生俊成
   ■HR BOOKSHELF(書評)